先週末は私の年間ルーティン「館山若潮マラソン」と、房総のマッターホルン「伊予ヶ岳登山」のニ泊三日の一人旅に行って来ました。
私はバリバリのファンランナーの為、フルマラソン後のダメージは限りなくゼロ。エイドが完璧に用意された42kmのLSDとなんら変わらないので、大会翌日は登山とセットが基本です。
ひとり旅が好きです...というと「カッコいい!」と言ってくれる人もいれば、「仲間や家族がいなくて寂しくないの?」と言われたりもします。当の本人にしてみれば「愉しみを独り占め」しているだけなのです。
世の中にはいつでも誰かと繋がっていなきゃダメな人と、ひとりぼっちでもぜんぜん平気な人の2種類のタイプがいて、私は間違いなく後者だと思います。
親の介護も子育ても終わってしまった現在、年齢相応の持病を引きずりながらも、恵まれた健常者だからこそ出来ることなのだ!と承知しています。
ひとり旅は宿主からも嫌がられることが多いですが、その一方でお一人様を歓迎してくれる宿もあります。私の「館山若潮マラソン」の常宿は、学生時代の体育会合宿から40年以上もお世話になっている漁師さんが営む民宿の母屋の離れです。
Wi-Fi無し、部屋の鍵なし、アウトバス、トイレは半水洗式という昭和の臨海学校レベルですが、居心地の良さは人それぞれ。お一人様OKの常宿が増えていくことは私の人生の財産です。
40km付近のエイドで大好きな温かい砂糖入り麦茶に手を伸ばした瞬間、ランナーさんと軽く接触。私はすぐに謝ると軽く会釈をされて、美しい腰高フォームで淡々とフィニッシュに向けてキロ8ペースを刻み続けるクールビューティーな女性ランナーさんにパスされました。ゼッケンから推測するかぎり70歳代の方かと思います。
私もあの女性ランナーさんのような品格のある大人のジョガーになりたい。まだ私は成熟に程遠い若造なのかも知れません。人間としての深みを高めたいと誓った週末なのでした。
あと何回フルに挑戦できるか判りませんが、来年も再びスタートラインに立てるよう淡々と準備したいと思います。
END