帰ってきた青梅マラソン
3年ぶりに青梅マラソンが戻ってきました。昭和から何も変わらない風景がゆっくりと流れ、独特の雰囲気を持つ青梅ワールドすべてが懐かしく夢のような時間でした。
長くお世話になるクリーニング屋さんのおばちゃんには会えなかったのは残念だけど、今年は事情もあって臨時休業とのこと。またいつか再会の日を楽しみにしたいと思います。
朝は快晴でもスタートの号砲と共に雨を降らすのは私の所業。必殺仕事人の雨男っぷりは健在です。
今回はボディ改造に失敗したカラダを考慮して、プーマ製の黒シャツは人生初のXLサイズを事前選択。自宅に帰って試着した結果、肩幅ジャスト・着丈超長すぎ・ウェストゆるゆる、チェストと袖パツパツ。
鏡に映る容姿はまるで走る黒い大型冷蔵庫!ランナー体型ではなく新日本プロレス体型でメチャクチャ笑えました。
これで私の2023年ウィンターシーズンは終了です。次回は初夏のfan to RUN・信州小布施の街を楽しく走りたいと思います。
青梅フォーエバー👍開催してくれてありがとう..
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おばあちゃんヨガ先生
私が通うヨガスタジオで、もうお孫さんがいらっしゃる人生の大先輩ヨガ先生のお話が胸にドーンと響き、自分への備忘録として書き残したいと思います。
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「学び直しの春」
ヨガを伝える立場の人がヨガを続ける事で身体を傷めて病院や整体に行くのは間違っている
そのヨガを伝えては痛みが生徒にも広がっていく、ヨガは続ければ続けるほど健康に快適な日々になるはず
考えてみれば当たり前のそんな言葉が心に響いた
深い呼吸、無理をしないポーズという問題ではない
学び直している今は怠けた身体に筋肉痛の嵐、でもこれは身体を傷めているのではなく、怠けていた証拠、悩んでいた腰痛はすでに半減、学びはまだまだこれから..
✴︎先生のお話からの引用
その時ノースリーブだったのも手伝って全身に鳥肌が立ってしまいました。カッコ良すぎる。私が近い将来、還暦を迎えても同じことが言えるだろうかと自問した寒い夜でした。
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館山若潮マラソンと房総のマッターホルン
左下肢の故障に長く悩まされ、もうフル完走は難しいのかな..と諦めかけていましたが、新型ウィルス感染縮小で3年振りに開催された「館山若潮マラソン」で制限時間の90秒前にゴールへ滑り込みました。
でも完走より嬉しかったのは、いつも私を叱咤激励してくれる甲冑おばあちゃんに逢えたことです。とにかく30kmまでは行こう!と心に決めていたのですが見つけることが出来ず、何かあったのかな..もう一生逢えないのかな..と思ったその時でした。
甲冑を身に付けていないチェック模様のかっぽう着姿の甲冑おばあちゃんを発見!マスクを着用してニット帽を深く被っていました。
うわぁぁーっ、逢いたかったーっ!ご無沙汰してます!お元気でしたか!アレっ甲冑は?と聞くと「ワタシねぇ、もう作ってないのよ」とのこと。
そう、南総里見八犬伝ゆかりの地である館山は今も時代劇や映画、戦国武将行列イベント用の甲冑づくりが盛んなのであります。
ポケットからスマホを取り出して、5年前にツーショットで撮った写真を見せて二人で爆笑したあと「また来年も来なさい」と言われたので、私は自動的に来年の館山若潮マラソンもエントリー決定です。
辿り着いたフィニッシュエリアはクリームパンも温かい砂糖入り麦茶も残っていませんでした。もうサブなんちゃらは無理っぽいので来年は食べ物が残っている時間にゴールすることを目標に頑張ろうと思います。
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予想外の完走でモタモタしてたら館山駅で木更津行き二両編成の普通列車に乗り遅れ、次の列車まで1時間20分ホームの待合室で過ごし、寒さに震えながら岩井海岸に戻ると、なんと宿のお母さんが鯛の塩竈焼きを作って待っていてくれました。これってお祝い事の料理じゃないですか!めちゃくちゃ美味しかった。
翌朝、宿のお母さんと娘さんから手作りの枇杷ジャムをいただき、玄関でお見送りを受けて来年も絶対に来ることを約束して岩井海岸を出発。
そしてフルマラソン翌日、私はランナーではなくジョガーだからこそ成せる二足の草鞋、靴をアシックスからサロモンに履き替えて、房総のマッターホルン伊予ヶ岳登山へGOです!ダブルポールの四駆なので荒技の回復ストレッチになります。
房総半島で唯一「岳」と名がつく急峻な山はここだけ。伊予ヶ岳は標高336.6mの低山ですが南峰と北峰のツインピークを持つ岩峰で、つづら折り、沢のトラバース、三点確保を要する岩場、鎖場、山頂の絶景と登山の魅力が往復1時間40分の中に全てが凝縮された関東100名山のひとつであります。
私は毎年この地に訪れないと新しい年が始まりません。だからまた来年に向けて準備を始めたいと思います。結局人間って楽しいと感じることしか続けられないのだから。。
【ご注意】
入山前にJR内房線岩井駅構内の観光協会に立ち寄って確認したところ、伊予ヶ岳ハイキングコースは肩付近の東屋まで。その先は鎖やロープの安全性が確認されていないため自己責任とのこと。また4年前に房総半島を襲った台風15号による登山道の崩壊箇所も残っています。同日に長野県妙高連峰の冬山バックカントリーで遭難事故もありました。日頃の訓練と山道具の装備は完璧に整えて最後のリスク判断はご自身です。
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♫ 想い出はモノクローム
もうはるか昔に他界した私の父が都立高の体育科教諭として現役バリバリの頃、臨海訓練で遠泳指導に従事していた千葉・館山の海辺に建つ学生寮が老朽化の為、公共入札に掛けられて民間に売却譲渡されました。
都会の生活から数十年の時を経て、故郷の館山に戻られたオーナーシェフさんが取得されたそうで、4年前に房総半島を襲った台風15号による半壊被害の苦難を乗り越えて、現在は敷地内にイタリアンレストランとドッグラン施設を増築し、寮はペットと一緒に宿泊できるオーベルジュとして改装されて生まれ変わったことを最近になって知りました。
牧歌的な当時は臨海訓練が終了し、生徒が帰京したあとの数日間は教職員家族の宿泊が許され、母に連れられて真っ黒に日焼けした黒サングラスの父と1ヶ月ぶりに再会する怖さと照れくささもあって、まだ幼少期だった私はこの寮に懐かしい想い出が溢れています。
海から戻って砂を落とす外シャワーの水栓を握る感触、お風呂のタイル模様、磨き抜かれた廊下と階段、ひんやりする食堂の板の間、やかんで沸かした麦茶の香り、冷房もないのに涼しい和室、中庭を吹き抜ける潮風、豚の蚊取り線香、あれから55年経った今でも鮮やかに記憶しています。
私は居ても立っても居られなくなり、今月末にエントリー済みの「館山若潮マラソン」前泊の宿として泊まりに行こうと思い立ち、予約可否をメールで問い合わせをしたところ、お一人様の宿泊は受けていないとのこと。あっさり断られてしまいました。
ペンションオーナーさんにしてみたら、イタリアン・オーベルジュにおっさんひとりの宿泊客なんて採算が合わないし、ちょっと気味が悪い客に決まってます。
きっと会社でリストラされて、家族からまったく相手にされず、友だちもいない可哀想な人と思われたに間違いないでしょう。
返答をいただいた御礼と簡潔に経緯を書いたメールを送り、よく調べずに宿へ連絡してしまったことをひどく後悔していたら「もしかして卒業生さんですか?」と再びペンションから返信メールが入っていることに気づきました。
「私は卒業生ではなく教職員の息子ですが、55年前からお世話になっていました」と伝えると「そうでしたか。今回は特別にお一人様のツイン利用になるので割高になりますが..」と例外的にシングル宿泊料金のご提示をいただきました。
思いもよらない申し出に本当は嬉しかったのですが冷静に考えてみると、本来はペットを連れて家族や友人と休暇を愉しむペットツーリズムのイタリアンオーベルジュです。
冴えないおっさんがアシックスのシャカシャカを着てテーブルで一人、鯛のポワレを食べてるシーンを想像するとあまりにも痛々しすぎます。
迷いに迷った末、今度ロードバイクの遠征時にちゃんと予約してランチで立ち寄るので、その時にお客さんがいなかったら少しだけお部屋を拝見させて下さいとお伝えし、宿泊は丁重にご辞退させていただきました。
想い出は潔く想い出のままで良し。また次の世代の方がそこに新しい想い出を作れば良いのです。今回も長くお世話になっている岩井海岸の漁師さん家に泊めてもらいます。
オーナーさんのお話では卒業生がお孫さんを連れて訪れることがよくあるとか。おそらく築60年近い木造建築の建物ですが末永く未来に残して欲しいと思います。
いま私の頭の中は大瀧詠一さんの「君は天然色」がヘビーローテーション。
ただもしひとつだけ私の願いが叶うのなら、もう一度30km地点の甲冑おばあちゃんに逢いたい。
フルマラソンは新型ウィルス感染拡大による中止を挟んで4大会連続DNF中ですが希望を捨てずに再会したい。
完走とかタイムとかどうでもいいです。いつも暖かく応援してくれる甲冑おばあちゃん、どうかお元気でいて欲しい!と願っています。
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【一年の計は元旦にあり】市川市民元旦マラソン
快晴に恵まれた関東地方の元日「第73回市川市民元旦マラソン」ジョガー枠に参戦してきました。(そんな枠ありません)
新型ウィルス感染症拡大と市川市国府台陸上競技場の改修工事の影響で元旦開催は4年振りとなります。
大晦日のNHK紅白歌合戦と同じく73年の歴史を刻む(旧制)市川市立国府台中學校(現・県立国府台高等学校)陸上競技部の冬期訓練(柴又帝釈天初詣マラソン)をルーツとする伝統行事。
市民が自分の走力に応じた距離を選び、元旦に完走の喜びを分かち合う健康増進目的の大会なのですが、多くのスポーツアスリートを輩出するファーム大会でもあります。
元旦の朝に陸上競技場トラックをスタート&フィニッシュとするエントリー費1,300円の市民ロードレースは国内でもそう多くはないでしょう。
自宅から陸上競技場までは徒歩4分。ゼッケンを貰ったら一度帰宅するという招待選手より快適なスタート前を迎えることができるのはもはや反則技です。
特に約束や待ち合わせの連絡を取り合うこともなく、知り合いの元気な顔を元日の朝に見ることができるローカルな居心地の良さは何物にも代えられません。
開会式で参加者全員がフィールドで行う脱力系音楽でアップする「へんな体操」も健在でした。これはX JAPAN のYOSHIKI(館山)、BUMP OF CHICKEN(佐倉)も絶対に知ってるはずの千葉県民のソウルフィットネス「なのはな体操」に匹敵する伝統芸能の世界。
そして10kmの部がスタートです。私はジョガー枠(くれぐれもそんな枠ありません)なので他人様の迷惑にならないよう最後尾から完走を目指します。
怪我を再発しないようキロ8をキープしますが、この市川・国府台は下総台地の南西端。知る人ぞ知る起伏の激しい地域特性を活かした天才コースディレクターが設計した最大傾斜17度の壁もあるプチ山岳ロードレース(ツインピークス)なのであります。
私はイーブンペースが保てずタイムオーバー失格かと思いましたが、チップ計測の結果、ワールドカップスペイン戦・三笘の1ミリを彷彿させる制限時間ギリでゴールに飛び込むビリッケツ確定。
とっくの昔にゴールしてカラダも冷え切ってメチャ寒いだろうに、自分のタイムの2倍以上の時間をゴールで待っていてくれた韋駄天ブラザーズに感謝(涙目)
まだ家のベッドで寝ている家族よりも早く、ラン友と新年の祝盃をあげる幸せを感じながら2023年のスタートを切ることができました。
今年も自分のペースを最後まで貫き通し、係員さんから「ここでやめなさい」と声をかけられるまで頑張りたいと思います。
どうぞ皆さま、本年も宜しくお願い致します。
2023年 元旦
【足立フレンドリー2022応援記】
昨日は首都圏エリア市民ランナーの有馬記念的な走り納めのイベント感が漂う「足立フレンドリー」の応援に行ってきました。
例年、私の応援場所は10kmとハーフの2種目共通の折り返し地点となるコース下流側の四ツ木橋付近と決めています。
自宅最寄りの京成市川真間駅からレースコースに最も近い京成四ツ木駅までの乗車時間はたった10分という真夏でも凍らしたアクエリアスが全く溶けない距離感。
走ることより応援することの方が多くなった黄昏期の私にとって「足立フレンドリー」は一年の終わりを刹那に感じる風物詩となりました。
また葛飾・四ツ木は日本にサッカーブームを巻き起こした震源地で、昨晩に劇的なアルゼンチンの優勝で幕を閉じたカタール2022に参戦した世界各国の代表選手にも大きな影響を与えたとされる「キャプテン翼」の作者、高橋陽一さんゆかりの地でありサッカー界の聖地でもあります。
現在、四ツ木駅は京成電鉄とのコラボレーションで「キャプテン翼」一色に染まっています。駅舎全体は翼の世界観にラッピングされ、列車接近メロディーも構内アナウンスも翼です。
駅から荒川河川敷の土手堤を越えて、トップ選手が通過する少し前に応援地点の四ツ木橋のガード下に到着した瞬間、ふいに目に飛び込んできたのはサッカーの聖地・四ツ木らしい落書きの数々でした。
私はマラソンの応援をすっかり忘れて思わずガード下のコンクリートに刻み込まれた意味の深い文章を読み漁り始めました。
バンクシーの落書きがアートなら、四ツ木橋直下の落書きは未来へ突き進む日本サッカーの聖書に値すると思います。
キャプ翼、こち亀の両さん、柴又の寅さん、リカちゃんにモンチッチにトミカ、帝釈天に水元公園、葛飾には愛すべきものたちで溢れています。
そして「足立フレンドリー」の応援を終えた帰り道、京成電車を途中下車した立石駅近くの呑んべ横丁お一人様の昼飲みでふと気付いたこと。それは私は人生でハーフの大会を走ったことがないという事実。
酔っていた勢いあまって草レースの王道「小布施2023」をポチりました。知る人ぞ知る仮装レースのキングオブキングですが、私の現在の体型は着ぐるみみたいなモノなので十分に素でいけると思います。来年の夏が楽しみ!
END
【つくばマラソン応援反省会】
つくばランナーの皆さんが一瞬でも苦しさを忘れ、クスッと笑ってくれたら..という想いで制作したメッセージボードに対するランナーさんのリアクションを冷静に解析します。
↓先導するパトカーや白バイに乗車される公務に就く方々の表情がぜんぜん笑ってなかった。
↓ランナーさんの目がぜんぜん笑ってなかった。
↓そりゃそーだ!と笑い飛ばしてくれたランナーさん半分、睨み付けながら目が三角になっていたランナーさんが半分。
↓ウルトラランナー・岩本能史さんの名言をコピペしただけですが「ありがとーっ!元気でたーっ」と半泣きで駆け抜けた女性ランナーさんにこっちが泣いた。
↓「マジかぁーーっ!」と叫んだ途端、100mを13秒ぐらいで27km地点から猛然とダッシュを開始した男性ランナーさんが今どうされているか心配。
【総括】
永野芽郁さん効果はテキメンでしたが、ある一定の年齢層から無反応になる法則を発見。次回はレンジを拡大して「木村多江さん」を加えたいと思います!
ロードのフルにはコンディションが悪い中、戦う市民ランナーさんの姿にハートを揺さぶられました。メチャクチャ月並みですが私も頑張ろうと思います。
ホントに有難うございました!
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